金沢マラソン2019のこと(当日編)
●いよいよ金沢マラソン当日
サブ4という目標を達成するためにしっかり練習をして迎えた金沢マラソン。スタート会場に7時半頃ついた私は手荷物を預けてからトイレを済ませ、アップしながらスタートブロックへと向かった。朝の天気は曇りだったが、午後からは晴れると運営からアナウンスがあった。まさにマラソンにはうってつけのコンディションである。だが、ここ最近右すねにシンスプリントっぽい痛みが出ていたこともあり、正直なところ自分の中ではサブ4達成のイメージは抱けていなかった。
▲スタートはDブロック。
●レースプランは最初から突っ込む
ただここまできたらとにかく走るしかない。理想的なレースプランは後半上げるネガティブスプリットだと言われることもあるが、それが私にはとても難しいことはこれまでのマラソン経験からわかっていた。なので今回は最初からハイペースで走って貯金を作り、後半のペースが落ちる場面では貯金を食い潰さないように耐えながら進むことにした。今回のコースは前半に大きなアップダウンがあり、後半は比較的フラット(下記コースマップ参照)。前半の上りを頑張ったあとは、長い下りで貯金を作り、後半は耐える。コース的にもそんなプランが適していると判断した。
▲金沢マラソンコースマップ(出典:金沢マラソン公式HP)
金沢マラソンのコースは金沢の魅力が満喫できる7つのゾーンが設定されている。
●スタート〜10km
そんなわけでスタートをした金沢マラソン。まずは中心市街地ゾーンを走る。金沢駅前にそびえ立つ鼓門を眺め、香林坊片町といった繁華街を走り抜けるのは爽快。これまでフルマラソンは4度走っているが、金沢マラソンは沿道の応援がひときわアツいという印象。そんな応援についテンションが上り、最初の5kmは26:18と自分にしては速めのペースで走る。
5kmを過ぎて、市街地を抜けると街の喧騒はなくなり、落ちついた街並みのコースを走る。少し地味なところではあるが、ここも沿道の応援がアツい。テンションを維持するためにひときわアツい応援をしてくれる野球少年たちと積極的にハイタッチを交わす。仮装しているランナーやニックネーム入りゼッケンをつけている方への応援は特にアツい。私もニックネーム入りのゼッケンにすればよかったかなと少し後悔。この5kmは26:23、10kmは52:41で通過。
●10km〜20km
10km通過をしてほどなくコース上の最高地点(約67m)に到達。このタイミングでモルテンのジェルを摂取。新動脈:山側幹線ゾーンに入ると高速道路のようなトンネルもあるコースに変わり、沿道の応援もぐっと少なくなる。幹線道路ということで道幅は広く全体的に下り基調でこのあたりはあっという間に過ぎてしまった。10km〜15kmのタイムも26:06と好調に進む。
新動脈:山側幹線ゾーンを抜けた15km〜20kmは学生のまち文教ゾーンと旧街道まちなみゾーンを走る。文教ゾーンはまだ道幅は広くて走りやすかったが、このゾーンを抜けて旧街道まちなみゾーンに入るとコースは住宅街になり途端に道幅が狭くなる。クランクがあったりして気を使う場面も多く、このあたりで若干の疲れを感じ始める。そうしてまたスタート地点付近の金沢城公園に戻る。15km〜20kmのタイムは25:57とこれまでで一番速い。ちなみに20kmのタイムは1:44:44と私にとってはかなり好調なタイム。
●20km〜30km
20km〜30kmは歴史的景観ゾーンと白山連峰を望む田園ゾーンを走る。ここまで快調に走っていた私はひがし茶屋街付近で3:45のペーサーに追いついた。ここでは無理して追い抜くことはせず、付いていくことにした。そして中間地点を1:50:27で通過。少し疲れを感じ始めていたこともあるが、ハーフマラソンの自己ベストよりも速いタイムで今後が心配になる。しかし最初から飛ばすのはレースプラン通りであり、足もまだまだ動くので頭の中で問題ないとつぶやきながら進む。20km〜25kmのタイムは26:06でペースはなんとか維持。
引き続きペーサーに引いてもらいながら田園ゾーンを走る。曇りのち晴れの予報だったが、ここへきて土砂降りの雨。雨のマラソンは苦手ではないものの、キャップをかぶっていなかったので顔にかかる雨にストレスを感じる。そうこうしているうちにペーサーの姿がだんだんと遠くなっていく。25km〜30kmのタイムは26:44、30km通過タイムは2:37:34。だんだんと辛くなってきてタイムも落ち始めていたが、サブ4達成が見えてきて気持ち的な焦りはなくなる。
●30km〜ゴール
30km地点で3:45ペーサーから遅れてしまったが、ここからはサブ4だけに焦点を当ててマイペースに走ることにする。最後の12kmに備えここでもジェルを摂取する。30km〜35kmはまだ田園風景が続き単調なのと、足へのダメージが段々と蓄積してきてつらい局面。30km〜35kmは28:08とここへきてタイムの落ち方も顕著になってくる。
35kmからは駅西新都心ゾーンに入る。道幅は広い道路で走りやすい。まだ足は動くが段々とつらくなってくる。きっと表情にも疲れが出ていたのか沿道から「東京都頑張れ!」という声援をもらう。37kmを過ぎて足が限界に来たのでエイドで一度立ち止まりストレッチをしてまた走り出す。でもやっぱり足はつらい。35km〜40kmのタイムは29:53で40km通過タイムは3:35:35。タイムはものすごく落ちてきたがサブ4達成は確実に。
40kmからの2kmも走ったり止まったりしながらそれぞれ6:07/kmペースで進む。これまでのマラソンに比べればあまりペースが落ちずに走れていたが、それでも足がつらいことには変わりはない。ゴールの競技場に入ったときはやっと終われるという安堵の気持ちでいっぱいだった。競技場内の最後の直線で野口みずきさんとハイタッチを、そして君原健二さんとアイコンタクト交わし3:48:52でゴール。無事にサブ4を達成することができたのであった。
▲ゴール後の写真。正式な記録はグロスで3:51:58、ネットで3:48:52。
●ゴール後
ゴール後、完走証をもらい改めてサブ4を達成したことを実感。達成感をかみしめながら着替え、ゴール後のもてなし鍋を食べ、その後金沢マラソンフェスティバルでまずはご褒美ビールを飲む。それから倶利伽羅そば(なんて読むのかわからない)や能登牛ステーキ串や能登豚串を食べ空腹を満たす。
▲ゴール後にいただいたふるまい鍋。雨の中ずぶ濡れになって走ったあとの体にはものすごく染みた…
▲フルマラソン後のビールもまた体に染みた…
▲金沢マラソンフェスティバルでは色々食べたかったが、やはり内臓へのダメージもあったのかあまり食欲が出ず、胃に優しそうなそばをチョイス。これもまた染みた…
今回サブ4を達成することができ、ひとまず自分にとっては大きな目標を達成することができた。今後は短期的にはサブ3.75、長期的にはサブ3.5に挑戦がセオリーなのだろうが、そこはどうしようかな思案中。
それでは今日のところはこれで。
金沢マラソン2019のこと(練習編)
10月27日(日)に金沢マラソンに参加し、函館マラソン以来約4か月ぶりのフルマラソンを走ってきた。7月7日の函館マラソンはシンスプリントのせいで満足に練習ができないまま本番を迎え、その結果4時間28分と大撃沈して涙で枕を濡らした。その反省を踏まえ、金沢マラソンに向けては練習内容を見直し、しっかりと準備をすることにした。ということで今回は金沢マラソンに向けての取り組みを中心に書いていきたいと思う。
これまでの練習と変えた点はおもに2点あり、1つは月間走行距離を増やしたこと、そしてもう1つは練習のバリエーションを増やしたことである。今までの月間走行距離目標は80kmだったが、これでは走りこみが足りないと判断して8月〜10月の3ヶ月は倍の160kmに設定した。ただし、やみくもに走行距離を増やしてシンスプリントが再発しても嫌だったので怪我をしないよう重心真下にフラットに着地することを常に意識していた。そうしてしばらくはフラット着地で走っていたが、みやすのんき氏の『アルティメットフォアフット走法』(実業之日本社)という本を読んだ影響で10月中旬からフラット着地からフォアフット着地へとシフトした。
アルティメット フォアフット走法 56歳のサブスリー! エイジシュートへの挑戦
- 作者: みやすのんき
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2019/09/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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▲ フォアフット走法を身につけるべく読んだ本。本書を読む前に見よう見まねでフォアフットを試したときはふくらはぎの筋肉痛に悩まされたが、本書の通りにフォアフットで走ったところふくらはぎの筋肉痛は皆無で、これはイケるかもと思い一か八かで真剣に取り組んでみることにした。
練習内容については、これまではただ走るのみで距離や強度にバリエーションを持たせるという発想はなかった。ただし、フルマラソンを今まで以上に速く走るにはただ漫然と走るだけではダメで、スピードを意識した練習もしなければいけないということがわかった(自分調べ)。ということで金沢マラソンに向けてはジョグだけでなく、1kmインターバル走、ペース走、ロング走を組み合わせて全体的な走力向上を狙うことにした。ただ練習も試行錯誤の繰り返しで自信を持ってやっていたわけではなかったので、成長している実感は正直わかなかった。だけども、この練習期間中で最大酸素摂取量が45から50へ上がったので効果はあったのだと思う。
そんなわけで金沢マラソンでの目標はスバリサブ4!に設定したが、正直に言うとサブ4達成のイメージはまったく描けなかった。というのも金沢マラソンに向け本番1ヶ月前に行った30km走では、サブ4達成ペースである5:40/kmを維持するのがようやくという感じで、あと12.195kmを同じペースで走れる気はとてもしなかったからである。
だからと言ってサブ4をあきらめられるかというとそれもできなかったので、最後の手段で物に頼ることにした。まず当日のシューズは勝負シューズであるヴェイパーフライ4%フライニットをチョイス。足へのダメージを最小限に抑えつつ推進力を得るのが狙いである。そしてエネルギー切れを防ぐためのエナジージェルはモルテンのGEL100にしたが、これは成分とか効能で選んだわけではなく単に世界のトップ選手たちが使っているというミーハー心からチョイスしたものである。とはいえ、このミーハー心も精神的な支えになるとの自己判断である。
▲金沢マラソンでの装い
そんなこんなで本番を迎えたわけだが、レース本番については改めて記したいと思う。
ということで今日のところはこれで。
30km走のこと
フルマラソン対策としてやらなければいけないとわかっていつつも、なかなかやる気が起きない30km走。ついつい先伸ばしにしていたが、金沢マラソンまで1ヶ月を切ったのでやることにした。ネットなんかをあれこれ見ていると30km走は必要ないという人もいるが、個人的にはやった方がいいと思っている。これまでフルマラソンは4回走っているが、30km走を事前にやるとやらないでは気の持ちようが全然違う。30km走をやってフルマラソンに臨むと気持ちにもゆとりができるし、後半もあまりバテない(あくまでも個人的感想)。
ただし、実際に30km走をするとなると問題となるのがコースである。例えば家から割と近くの皇居であれば6周走れば30kmだが、飽き性の私は周回コースが得意ではない(実際のところ皇居を2周以上したことはない)。となると隅田川テラスあたりが候補になってくるが、折り返しがあるコースも「今走ってきた距離をまた走るのか…」なんてことを考えてしまって急激にモチベーションが下がってしまうのであまり気が乗らない。マラソンとは練習も含めてつくづく強靭なメンタルが必要なスポーツだなと思う。
ちなみに以前30km走をやった時は大江戸線を1周するコースを走った。個人的にはこの大江戸線1周コースはとても気に入っている。というのは駅を目指して走り、着いたらまたその次の駅を目指すというのはモチベーションが保ちやすいからである。前回もそんな感じで走っていたら割とあっという間に30kmを走り終えていた。じゃあ今回も大江戸線1周ランをしようかと思ったが、これを機に30km走コースのバリエーションを増やすのもいいかと思い別のコースを設定することにした。そんなわけで今回は電車で家から30kmくらいの所まで移動し、そこから戻ってくることにした。
早速地図とにらめっこして、出発地点を府中にすることにした。家から府中までがちょうど30kmだったというのはもちろんだが、府中は中学から大学を過ごした街でもある。社会人になってからは訪れることはほとんどなくなってしまったので、久しぶりに行ってみようと思ったわけである。
そんなわけで電車を乗り継ぎ、府中に着いたのは12:30頃。駅周辺を散策したり、昔住んでいた家や通っていた学校の周辺にも行ってみたいと思ったが、あまり時間を使いすぎると家に帰る時間が遅くなってしまう。散策はまた今度、ということで駅周辺だけを軽くぶらぶらし、まずは30km走のためのエネルギーを補給することにした。
▲久しぶりに訪れた府中。
▲駅のコンコースにはラグビーのモニュメントが。
▲ここには昔は中古CDショップ「ポポロ」があったが、時代の流れなのかラーメン屋に変わっていた…
そんなこんなで訪れたのがらいおんラーメン。府中やその周辺に住んでる人なら知らない人はいない有名店である。高校生や大学生の頃はよく食べていたので、府中に行くなら絶対に寄ろう!と決めていた。この店で働いていた人のお店が水道橋にもあって、社会人になってからはそちらのお店にはたまに行っていたのだが、いつのまにか閉店していた。この味を満喫するには府中に来るしかない。
▲府中在住のときは頻繁に行っていたらいおんラーメン。久しぶりに食べたけど、相変わらず美味かった。
ラーメンを食べ終えた私は消化のために少しだけ休憩を取り、30km先の自宅へ向けて走り始めた。もう夏は終わったと思っていたが、日中の気温は30℃。それでも府中から調布のあたりは涼しい風が吹いているのでそこまで暑さは感じない。このままいけば、あっという間に30km終わるだろうなと思ってしまうくらい快調に走れていた。
▲こちらも久しぶりに訪れた調布飛行場。しばらく滑走路を眺めていたけど、飛行機はまったく見れなかった。
調布から高井戸に出るまでは、東八道路を走った。ここは歩道がとても広くて走りやすい。が、日差しを遮るものはないし、風もない。暑さで徐々に体力が削られていくのがわかる。とりあえず水分の補給だけはしっかり行い脱水症状にならないように注意する。高井戸から甲州街道を通りひとまず新宿を目指すが、だんだん足取りが重くなる。明大前あたりからはなぜか心臓まで痛くなってきてちょっとした危機感を覚えたのでこまめに休憩を挟みながら進むことにした。
ここからは本当にしんどくて、走ったり休憩したりを繰り返しながらなんとか新宿へと到着した。少し足休めをしながら無意識にコミュニティサイクルの場所を検索している自分がいた。新宿御苑付近にコミュニティサイクルがあるらしいので、とりあえずはそこまで行って、そこからのことはその場で考えることにした。ちなみにこの時のペースは6:30/kmまで落ちていた。
※それまでは5:30/kmくらいで走っていた。
しかしここから謎の現象が起こる。暑さの中20km以上走ってきて、足も少し痛くなっているしペースもガクンと落ちてきていたのに、新宿御苑に着いた頃にペースが戻ってきたのである。日が落ちてきて直射が当たらなくなったせいなのかわからないが、再び5:40/kmくらいにペースが復活したのである。もうここまできたら気合いで乗り切って30km走り切ろうと思い足を進める。そんなこんなで新宿御苑から四ツ谷、そして皇居を経由してゴール地点の我が家へと到着して無事に30km走を完走することができた。
フルマラソンに余裕を持って臨むための30km走だったはずが、結果として少し自信をなくす結果となってしまったので、改めて暑くない日に再チャレンジしたい。
北信州ハーフマラソンのこと
9月22日、長野県は飯山市で開催された北信州ハーフマラソンに参加してきた。10月からの3ヶ月は金沢、横浜、大阪と毎月フルマラソンが控えているので、そこへ向けたちょっとした脚試しというのが参加した目的である。ちなみに今年で7回目を迎えたこの大会は、前半のアップダウンが厳しいのと、コースから見える景観が素晴らしいのが特徴である。
この大会には去年も参加したのだが、大会前は猛暑で思うように練習が出来ず、そのまま本番を迎えたら見事に撃沈し、ゴールまで2時間7分もかかってしまったという苦い思い出がある。今年はそのリベンジというわけではないが、この厳しいコースを足を切らさずに走りきり、ハーフの自己ベスト(1時間53分)更新とあわよくば1時間50分切りを達成できたらよいと思っていた。
去年は暑さであまり走ることができなかったが、今年は暑さ回避のため、走る時間帯は夜のみとし、練習もただ漫然と走るだけではなく、インターバル走やペース走などメリハリを持たせることを強く意識してきた。そんなわけで不安いっぱいで本番を迎えた去年とは違い、今年は清々しい気持ちで本番を迎えることができた。と言いつつ、緊張してトイレに何度も駆け込んだのはここだけの秘密である。
練習はしっかり積んできたが、アップダウンが激しいコースを攻略するにはしっかりしたレースプランを立てないといけない。去年走った経験を踏まえると、前半のアップダウンが激しい区間ではなるべく足を使わずに走って体力を温存し、後半のフラットな区間でペースを上げるのがベストという結論に達した。
▲(参考)コースの高低図。全体的に下り基調だが、時おり現れる上りが急だったり、長かったりで地味に足にダメージが残る。
※ちなみにオフィシャルサイトではコース係長が攻略法を紹介しているが、やはり前半でいかに脚力を残すがポイントとなっている。ちなみに私がこのページを発見したのはレース後のことである。
すっかり前置きが長くなってしまったが、今年の北信州ハーフマラソンはどうだったのかというと、レースプラン通り前半のアップダウンで足を切らさず後半でペースを上げる走りができ、1:51:44(ネットタイム)で何とか自己ベストを更新することができた。あわよくばと思っていた1時間50分切りは叶わなかったが、コースの高低差がほぼないMINATOシティハーフマラソン2018で出した1時間53分という自己ベストをアップダウンの激しい北信州のコースで更新できたことには満足している。
それでも反省点を挙げるならば、スタート直後の急登に怯んで最初の1kmに6:20もかけてしまったことと、後半ペースを上げるタイミングが遅くなってしまったことの2点である。(途中トイレ立ち寄りで40秒ロスしたが、こればかりはどうすることもできない。)これは結局はメンタルの問題で、スタート直後の激坂では「ここで早々に足を使って後半に響いたらツラい」、アップダウンが終わって後半に入ったときも「足に少し疲労感があるから、今ペースを上げたらゴールまで持たないだろう」とつい弱気になってしまう部分があった。今思えば、玉砕覚悟でもっとペースを上げてもよかったのかと思う。
しばらくはハーフマラソンに参加する予定はないが、もし次に参加する機会があれば1時間50分切りを狙ってみたい。ただし、今は10月以降に控えるフルマラソン3連戦のいずれかでサブ4を達成することが最優先の目標。とりあえず9月は北信州ハーフマラソンの疲労をしっかり抜くべく練習は軽めのジョグのみとし、来月からしっかりと追い込んで行きたいと思う。
それでは今日のところはこれで。
函館マラソンのこと(番外編)
函館マラソンが終わってから早2ヶ月。シンスプリントのせいで満足に練習はできず、さらには大会直前の6月は40kmしか走れなかったため、本番は言うまでもなく撃沈。そして日本一過酷なファンランと言われるほど過酷なコースに完膚なきまでに叩きのめされた私は、もう函館マラソンは走らないと思っていた。(下記記事参照)
ただ、シンスプリントが治り、満足に走れている今ではまた走ってみたいという気持ちが湧いてきている。今年の函館マラソンは後半まで足がもたず、最後は歩く走るの繰り返しになってしまったのだが、やはり今思うとそれがとても悔しい。というわけで来年こそは歩かずに完走を目指したい。
ちなみに今年の函館マラソンは私の中のイメージでは前半こそ楽にそして快調に走れていたが、後半のアップダウンに足がやられ撃沈したと思っていた。しかし、改めてコースの高低図を見てみると、私がキツいと思っていた後半よりも前半の方が高低差が激しかったことが判明。個人的に感じていた後半のキツさは、コースのせいではなく単に私が前半の本当に高低差の激しいコースで気づかないうちに足を使っていたからなのであった。
▲函館マラソンコースの高低図(出典:函館マラソン公式HP)
来年も同じコースだと仮定すると、函館マラソンを歩かずに完走するには前半はなるべくペースを抑えて体力の消耗を極力防ぎ、後半に足を残すというのが最良の選択ではないだろうか。もちろん大会に向けてしっかりと走りこみ、アップダウンに対応できる足を作ることが必要なのは言うまでもない。
今は秋以降に控えている北信州ハーフマラソン、金沢マラソン、横浜マラソン、大阪マラソンそれぞれに向けて走りこんでいるが、これらの大会が一段落したら、函館マラソンへ向けてまたしっかりと練習し、満足ができる走りをしたいと思う。
【番外編】
というわけで函館マラソンリベンジを向けて色々と書いてきたが、また函館に行きたい理由はもうひとつある。それはベイエリアにあるレストラン「ITALIAN GO GO」のチーズリゾットをもう一度食べたいからである。
このITALIAN GO GOへは函館マラソン当日の夕方、つまり走り終えた後に行った。独特な空気感を漂わせる店主、店内の照明が電子レンジなどを使った際に暗くなるなど個人的にツボだったこのお店は、オーダーした料理がなかなか出てこない。でも散々待って食べた料理がどれもかなり美味しくて驚きの連続だった。中でも名物のチーズリゾットは1人で2名分は食べたいほど美味しかった。
▲ITALIAN GO GOで食べたタリアータ。オーダーしてから料理が提供されるまでリアルに1時間以上かかったが、これも味は超絶品。
というわけで来年は函館マラソンをサクッと完走し、夜はITALIAN GO GOでゆったりとしたディナータイムを楽しむ。名物のチーズリゾットはもちろんだが、今年気になりつつも胃袋の容量の問題でオーダーできなかった料理を食べることを楽しみに練習を頑張りたいと思う。
それでは今日のところはこれで。
旅ランのこと(大津編)
ここ数年、旅行も兼ねて地方のマラソン大会に参加することにハマっている。初めて地方のマラソン大会に参加したのは2017年の松本マラソンであるが、それからというものマラソンついでにその地方のグルメを満喫したり、街並みを眺めるのが個人的にとても好きになった。(最近では函館にも足を運んだ)
ただマラソンと旅行の両方を楽しむことは行程的にも体力的にも少しキツい。マラソン前夜はお酒は飲めないし、当日は当日でマラソン自体で4〜5時間取られる上に、マラソン後の疲れ切った体にムチを打って観光するのもなかなか大変である。せっかく地方に行くならお酒も飲んで、万全な状態で観光も楽しみたい。それならば旅ランという旅行ついでに走りに行くのもいいのでは?と思い、急遽1泊2日の大津旅ランをしてきた。目的地に大津を選んだのには深い意味はなく、近江牛やたねやのおかしを食べ、琵琶湖畔を走りたかったというただそれだけのことである。
ちなみに今回の旅ランの行程は下記の通り。
1日目
朝:新幹線と在来線を利用し大津駅へ向かう。
夕:来来亭でラーメンを食べる。
夜:ホテルへチェックイン。
▲近江牛といったらカネ吉山本。そのカネ吉山本が運営する近江牛肉特選レストランティファニーで食べた近江牛ステーキ。とても柔らかくて美味しかった。
▲ティファニーのほど近くにあるラコリーナ近江八幡。本当は焼きたてバウムクーヘンが食べたかったが、あまりの行列に断念。代わりに焼きたてのカステラを食べたが、これはこれでとても美味しかった。
▲来来亭の特製ラーメン。マラソン前ならお酒は飲めないが、今回はマラソンなしなのでビール2杯とレモンサワー1杯の計3杯飲んだ。ちなみにラーメンの他には餃子と焼き飯もオーダーして来来亭をしっかりと満喫した。
2日目
朝:琵琶湖畔をランニング。
ホテルのレストランで朝食。
昼:レンタカーでびわ湖バレイへ。
夕:京都へ向かい551の豚まん等の土産を購入。
ますたにでラーメンを食べる。
夜:新幹線で東京へ戻る。
▲楽しみにしていた琵琶湖畔ランニング。前夜はホテルの部屋でも飲んだので起きれるか不安だったが、5時半にバシッと起床。朝日を浴びならが琵琶湖畔を走るのはとても気持ちがよかった。
▲ランニングから戻った後はホテルで朝食。ホテルの朝食ブッフェはついついテンションが上がって取り過ぎてしまうが、美味しかったので完食。
▲ホテルをチェックアウトして向かったのはびわ湖バレイ。渋滞とロープウェイ待ちの行列にもめげそうになったが、山頂からの景色はとてもキレイだったので行ってよかった。
▲新幹線で東京へ戻る前に京都の街もぶらっと。
▲ますたにで食べたチャーシューメン。あっさりの醤油スープに背脂の組み合わせがたまらない。
1泊2日の大津への旅ランを終えて思ったのは、旅ランはやっぱりすごくよいということ。何よりも翌日のコンディションを気にせずお酒が飲め、食べたいものを我慢せずに好きなものを好きなだけ食べることができるのが地味にうれしい。とても1回のランニングでチャラになることはないのだが、ラーメンに炒飯と餃子をつけるという普段なら罪悪感を感じるようなやんちゃなことができるのも旅ランの醍醐味だろう。
ここまで飲食のことばかり書いてきたが、もちろんランニングもとてもよかった。宿泊先から出発するならどこを走るのがいいだろうかと、地図とにらめっこしながらランニングコースを考える時間も楽しいし、実際に見知らぬ土地を観光気分で走るのも楽しい。特に琵琶湖畔は遊歩道が整備されているのでとても走りやすいし、水辺を走るあのなんとも言えない気持ちよさが味わえるのもグッド。日本三大名橋の一つである瀬田の唐橋を渡ることができたのはなかなか感慨深かった。
というわけですっかり旅ランにハマってしまった私は次はどこへ行こうかと思案するのであった。
【結論】
地方マラソンのついでに観光をするのもよいが、観光やグルメをより楽しむには旅ランが最適。お酒は気兼ねなく飲めるし、食べたいものを好きなだけ食べることもできるので食事もノンストレス。 ランニングもリラックスして観光気分を味わうことができるのでこれも楽しい。これから年を取りフルマラソンができなくなっても旅ランは続けていきたいと思う。
それでは今日のところはこれで。
函館マラソンのこと(当日編)
シンスプリントを抱えたまま迎えた函館マラソン。緊張して眠れなかったらどうしようという不安もあったが、旅の疲れもあり前夜はしっかりと睡眠を取ることができた。予定通り朝6:30に起きた私は、これから走るフルマラソンのため、前夜に購入していたハセガワストアのやきとり弁当を食べた。普通であれば起きてすぐに食べるようなものではないが、あまりの美味しさにペロリと完食。やきとり弁当を食べたら、シンスプリントが痛まないようにしっかりとテーピングをし、身支度を整えてホテルを出発。
▲ハセガワストアのやきとり弁当。朝から食べられるほど美味しかったので、今度は出来たての状態で食べたい。
▲函館マラソンはこのような出で立ちで挑んだ。
市電に10分ほど乗り会場へ着くと、まずは荷物を預け、トイレを済ませる。トイレ待ちの行列はそこそこ長いが、気が滅入るほどではなく10分ほど待って無事にボディの軽量化が終了。スタート会場は陸上競技場なので、待機列に整列する前にウォーミングアップがてら競技場のトラックを軽く走る。やはりスネは痛む…ということで不要な運動は控え、スタートまではストレッチなどをしながら大人しく待機することに。天気は曇りの予定だったが、小雨が降るコンディションにテンションは下がる。
▲スタート30分前に、配布された発売前のアミノバイタルを補給しマラソンに備える。
開会のセレモニーの後、まずはハーフマラソン参加者からスタート。その数分後にフルマラソンがスタートした。スタート直後はコースも混雑していたが、人の波を縫うように走ることはせず焦らずゆっくりと走る。マラソンが始まって興奮しているからなのかスネは痛まず問題なく走れている。ペースが上がりすぎて後半バテないように鼻呼吸で走ることを意識する。このときふと手元のランニングウォッチで心拍数を見ると、170という表示が見えた。かなり高いと思ったが、これはマラソンで緊張しているせいだと甘く見ていた。
そんなこんなでスネの痛みを感じることなく快調に函館市内を走る私。事前にルートは確認していたが、初めての土地なので自分が一体どこを走っているのかまったくわからない。この先どんなところを走るのか…そんなことを考えつつ、最初の10kmは58分、20kmも1時間53分と良いペースで進む。今まで散々苦しめられたシンスプリントの痛みが嘘のようにスネはなんともない。あまりにも調子が良いのでこれはサブフォー狙えるかもと思えてきた。
25kmも2時間21分と順調に進んできたが、谷地頭あたりに来てから突然コースのアップダウンが激しくなってきた。のぞむところだとばかりに気合は入るものの、足がまったくついていかない。鼻呼吸でペースを抑えていたつもりが、実はいつもより高い心拍数で走っていたため簡単に言うとバテてきたのである。これはマズい、何とかしなければとエナジージェルを投入するも、体力回復の兆しは見えない。
30km通過タイムは2時間55分。距離を重ねるにつれてだんだん重くなっていく足。それでも歩くことなくなんとか走り続けていたが、ベイエリア手前のともえ大橋でついに走れなくなった。足がむくんだせいで靴がキツい。紐をゆるめ、エイドでコールドスプレーを吹きかける。再び走り出すが、ちょうど日差しも出てきて暑い。このまま走り続けるのは無理だと判断し、ここからは歩きながら進み、少しでも体力が回復したら走る作戦に切り替えることにした。
歩く走るを繰り返しながら40kmを通過したのは4時間14分。あと2km頑張ってせめてサブ4.5は達成しようと思い走る。すると今度はふくらはぎが痙攣し、攣る寸前に。路肩でふくらはぎのストレッチを行い再び走り出すも、ふくらはぎの痙攣は治まらない。ここでふくらはぎが攣ったらサブ4.5は無理だと思い、早歩きにシフト。そんなこんなで進んでいると41.5km地点で4時間30分のペーサーが追いついてきた。最後の力を振り絞りなんとかペーサーに食らいつく。でも力むと足が攣りそうでツラい。
足の痛みに苦しみながらゴール地点の競技場に入る。ペーサーの方から「まだ間に合うよー」との声を受け、ゴールまでダッシュ。なんとか4時間29分46秒(ネットタイム4時間28分36秒)でゴールすることができた。結果的には散々なレース運びではあったが、完走できない可能性もあったことを考えると「自分で自分を褒めたい」と思っても良いだろう。
▲完走後すぐに発行してもらえる記録証。今年からもらえるようになったメダルも函館っぽいデザインなのがとても良い。
というわけで走りきってしまえば、レース中のツラくて惨めな自分のイメージは消え去り、日本一過酷なファンランを走りきったすごい俺とセルフイメージは都合よく書き換えられるのであった。
ちなみに来年もまた走りたいかと言われると、今の時点では正直走りたくないw
【結論】
函館マラソンは日本一過酷なファンランというのは間違いない。その過酷なコースを攻略するにはやはりそれなりの練習が必要。