サブ3.5を達成したいアラフォーおじさんの日記

走ったり、本読んだりしてる人です。

読書記録~『マラソンは上半身が9割』(細野史晃著、東邦出版)~

2020年はブログを週1度は更新するという目標を掲げたものの、ほとんど更新することなく4月を迎えている今日この頃。現在、私の住んでいる東京都は新型コロナウイルス感染拡大防止で外出自粛が求められているため、3月下旬から自宅にいることが多くなった。最初のうちはダラダラ過ごしていたが、何日もそうやって過ごしていると罪悪感を覚えはじめ、何かしなければという気になってくる。ということでとりあえずは放置していたこのブログを活用して学んだことなどを書いてみようと思った次第である。

 

現在、私は昨年に続き2度目のシンスプリントに悩まされており、満足に走れないでいる。さらにエントリーしていたマラソン大会も次々と中止になり、正直に言うとランニングに対するモチベーションが下がり続けている。でも、こういう時期こそランニング(主にフォーム)に関する書籍を読み、改めてランニングに関する基礎知識や怪我せずに楽に走れるフォームを身につけるには最適なのではないかと思い、手始めに『マラソンは上半身が9割』(細野史晃著、東邦出版)という本を読んでみることにした。

 

●この本を読んだねらい

細野史晃氏の本を読んでみようと思ったのは、下記の「ピンク厚底シューズ(NIKEヴェイパーフライネクスト%)」の解説記事が非常に面白く新たな発見があったからである。ランニングは誰でもすぐに始められる手軽なスポーツではあるが、そうである一方で正しい動き方に関する情報を得る機会は意外と少ない。私は無学でランニングを行っているわけではないが、結局のところは感覚であったり見よう見まねで行っているところがあった。

 

そんな中、細野氏の記事では「走りは体をバネのように使いながら前への推進力を得る運動」とし、「斜め上に跳ねるように進むのが正解」、「上半身のリズムを生かして体全体を上手に弾ませて前に進ませる」とあり、これまでランニングの動作を足中心に考えてきた私にとってはとても新鮮に思えた。そんなわけで細野氏の本を読んで、これまでの走り方のイメージを刷新しようと思ったのが本書を読もうと思ったきっかけである。

 

箱根も席巻!なぜ「ピンク厚底シューズ」は好記録を連発するのか?走りの専門家が解説するメカニズム。

(出典:REALSPORTS

▲細野氏の記事。箱根駅伝前後はヴェイパーフライネクスト%の記事はたくさんあったが、個人的には細野氏の記事が一番面白く、そしてためになった。

 

●読んでよかったこと、感じたこと

本書を読んでよかったのは、ランニングの動きで大事なのは脚(下半身)ではなく上半身であるということがわかったことである。これまでもランニングフォームについては書籍や動画などで学んでいたが、いつも意識していたのは着地の仕方だったり、脚の動かし方だったりで上半身に意識を向けたことはなかった。ただし実際には、楽に、そして大きなエネルギーを生むには人間の体重の6割を占める上半身から前に動かす必要があるのである。

 

●この本を読んで、自分は今から何をするか

今はシンスプリントのせいで満足に走れる状態ではないが、痛みが和らいできているので週に2~3回程度様子見のジョグをしている。今後は走る際に本書で学んだことを実際の動きに反映させ、怪我をせずに楽に走れるフォームの習得を目指す。これまでの脚主導のランニングではなく、これからは上半身を先に移動させ、脚はその後についてくるようにする。

 

その他意識するべき点は姿勢と重心である。姿勢はやや胸を張って背筋を伸ばした状態にする。そして走るときの正しい重心の位置は身体の中心部に対してやや斜め上方。これまで自分が意識していた重心よりもやや上方に意識を持っていき、さらに走る際にはその重心を前に移動させることでスムーズにランニングの動作に入ることを意識するようにする。

 

●3ヶ月後には何をするか、どうなっていたいか

まずは3ヶ月にシンスプリントが完治していることを願いつつ、上半身主導の走り方を身につけ楽にそして速く走れるようになっていたい。これまで自分の走り方には常に「これでいいのか」という疑問がつきまとっていたが、本書での学びを実際の動きに反映させ上半身から進むランニングフォームを完璧にマスターし、怪我とは無縁のランニング生活を送れるようになっていたい。

 

マラソンは上半身が9割

マラソンは上半身が9割

  • 作者:細野史晃
  • 発売日: 2014/02/12
  • メディア: 単行本
 

 ▲今回読んだ本。これまでランニングに関する本はたくさん読んできたが、走り方という意味では個人的には一番得ることが多かった。走るという行為はつい脚に意識を向けがちだが、そうではなく上半身から進むことを意識することが大事だと教えてくれる良本である。